でのじブログ

ウェブデザインの“で”の字から知っていこうとするブログです。 フィルムカメラや映画・映像についてもつらつらと書いていきます。

フィルムカメラ好きなら一度は見て欲しい、フィルムで撮られた映画『海街ダイアリー』

umimachi.gaga.ne.jp

 先日、遅ればせながらDVDを借りてきて是枝裕和監督の『海街ダイアリー』を見ました。

公開から1年以上経ってますし、だいぶ今さら感がありますが、よかったんだもの。その気持ちを伝えたいわけです、はい。

(※一部ネタバレあるのでご注意ください)

 

是枝監督作品は『誰も知らない』と『そして父になる』を見たことがあるんですが、ネグレクトだったり、出生児取り違えだったり、実際の社会問題をテーマにした映画だったので、そこからの『海街ダイアリー』はちょっと毛色が違うような印象です。

休みの日にTSUTAYAに行って割と軽い気持ちで手に取ったんですが予想以上によかったんですよこれが。

 

まず言えるのが、映像がやたらと綺麗。色味というか深みというか、おいおいこれどうやって撮ってるんだよ、とツッコミたくなるくらいです。

照明のおかげ!?編集のおかげ!?役者の溢れる魅力のおかげ!?いやいや、それはフィルムのおかげ。(フィルムで撮られてるってことは後から知ったけど…)

 

予告編だけでもその良さがわかりますよ。

www.youtube.com

 ボケがすごい綺麗じゃないですか?すごい立体感。階調表現も美しすぎる。特に(髪とかの)黒の表現がすごい。

DVDを借りて見る場合は、ぜひ部屋の電気を消してカーテン閉めて、その世界観に埋没していただきたい。

 

その場の空気感も伝わってくるような感じで、改めて思うわけですよ。あぁ、フィルムっていいなって。

一番のお気に入りが、すず役の広瀬すずさんが冬場の寒い朝に目覚めるシーンなんですよ。何でもないシーンなんですが、まだ人が起きていない時間帯のしんと張り詰めた空気というか寂しさというか切なさというか…。何かこういう瞬間ってあったな、なんて。センチメンタルな気分になったりもするわけです。

ほんとにちょっとしたシーンなんですけど、このシーンを見るためだけにもう一回DVD借りてもいいなってくらい素晴らしかった…。

 

撮影監督は瀧本幹也さん。『そして父になる』に引き続き、是枝監督とタッグを組むのは二回目ですね。もともと写真家の方ですが、CMとかもやられている売れっ子です。深津絵里さんとリリー・フランキーさん出演のダイワハウスのCMとかも。あれも空気感が素敵ですよね。

 

ちょっと話が逸れますが、瀧本さんのウェブサイトが最近リニューアルされていい感じになってます。海街ダイアリーの写真も見れますよ。

mikiyatakimoto.com

mount.incのイム ジョンホさん制作。さすがのお洒落感。

 

なんか最近フィルムで写真を撮る機会が少なくなりつつあったのですが、この映画を見て改めてフィルムの良さを再認識した今日この頃です。

 

そう言えばportra400がまだ一本残ってたなー。あー思いっきり人撮りたくなってきたああぁ。

 

 

撒き餌レンズにぱっくりと食いついてみたら、結果的に幸せになれた。

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iPhoneで撮影。真俯瞰ショットって難しいのね…

 

タイトルそのままの話ではあるのですが。

 

去年の12月にフィルムカメラに足を突っ込んでからというもの、いつの間にか手持ちのカメラが3台、レンズが4本になるという何とも嬉しい状況な今日この頃です。しかもそのうち自分で買ったのは一番初めのニコマートとNIKKOR 50mm f2だけという不思議な状況です。

そんな中、久々に(自分で)レンズを購入したのですよ、はい。5本目のレンズとして手に入れたのが、Canonの撒き餌レンズなわけですね。

 

ずばり、Canon EF 50mm F1.8 STMでございます!

 

相棒のニコマート用ではなくCanonというね…。いやいやそれには理由があるのですよ。

三台目としてやってきたカメラがEos7D MarkⅡという、自分にとってはかなりの高級機なわけですが、先述の通り自分で買ったわけでは無いんですね。

結婚式を控えた姉から「カメラは用意するから、結婚式のカメラマン全部やって」と衝撃発言なわけですよ。

「おいおいおいおい」

もうね、嬉しさと動揺が入り混じって、何かもう訳わからない状況でした。中古でも10万越えるぜよ…

とは言え、ちゃんとしたプロにカメラマンを頼むとその何倍も平気でかかるみたいですね。姉夫婦は「節約できた」と笑っていましたが、

不安しか無い。

もともと映像系の仕事をやっていたとは言え、プロカメラマンではないのだよ私は…。それでも、まあ身内の結婚式ということと、集合写真だけはプロが撮ってくれるということで承諾。

 

そして後日、カメラのボディが手に入ったのはいいとして、レンズをどうしようか考えなければなりません。

 

二代目のフィルムカメラEos10QDをもらった時に、EFマウントのズームレンズを3本もらっていたので、それを使うつもりでしたが一つ問題点が。

動画撮影時にオートフォーカスの音が入る(入りまくる)ということなんですね。

実は結婚式の撮影は元々動画でやる予定だったんです。そんな中「写真も撮って」と姉の一言があったので、動画にも強いEos7D MarkⅡというチョイスになったという次第なんです。

 

話を戻しまして、以前もらったレンズを付けて試しに動画を撮影してみたんですが、「キュルキュルキュルキュルキュルという音がかなり入ってました。この時は外部マイクを付けていなかったのもありますが、それでもはっきりと入ってます。これではまずい…と思って、(自分で)買い足したのが撒き餌レンズなんですね。

まず動画撮影時のオートフォーカス音はわからないレベルになりました(併せて、外部マイクを付けたのも理由ですが)。さすがSTM。もうその技術力に感動せずにはいられませんよ。「キュルキュルキュル」だったのが「サッ、サッ」て感じです。いや、本当にそうなんですよ。ふざけてませんよ。

あとはやはりあえての単焦点ということで、明るいのとよくボケるのが写真向きかなと。やっぱりよくボケると、写真を見てくれた時の反応がいいですね(私調べ)。

 

www.instagram.com

↑前日の下見で撮った写真。ボケがわざとらしくなくていい感じ。

 

つい先日結婚式の撮影を終えたのですが、結果としてまあ及第点といったところでしょうか。

写真は600枚くらい撮って、厳選した50枚弱をきれいにレタッチ(ここはウェブデザイナーとして腕の見せ所)して渡したところ喜んでくれてました。

 

 反省点としては、動画が思ったより撮れなかったかな、ということと、やはり50mmの単焦点一本では辛い場面が何度かあったことですね。着付けとかも撮影したのですが、6畳くらいの場所だったので結構きつかったです…バストショットより引いたのは撮れない…

 

そりゃそうですよねー、7DMarkⅡがAPS-Cですもんねー。50mmの単焦点だと35mm換算で80mmですもんねー。

中望遠ですやん。

いや、そのツッコミはやめてください。自分が一番身に染みております。

 

 EF-S 24mmって選択肢もあったかなー、いや全部広角レンズだとそれはそれできつかったかなー(無邪気)。

 

でも何だかんだで、(結婚式の撮影を理由に)新たなレンズが手に入ったので私は幸せなわけです。

EF 50mm STM…、少しザラッとしたマットな手触りがグッとくるんですよ…!そして、レンズフードも一緒に買ったんですが、「カチンッ」ってめっちゃ気持ちよくはまるんですよ…!(届いてすぐ3回はやった。これだけでも買う価値がある)

 

でもなー、どうしてこう普段の持ち運びには向かないカメラばかり増えるんだ…。

ニコマートは重いし(でもそこがかわいい)、7DMarkⅡはでかいし重いし(ここぞという時用ですね) 、気軽に持ち運べて小さなカバンに入るのが欲しくなってくるううぅ。

 

 EOS M3欲しいいいいぃ。マウントアダプター付けて撒き餌レンズ付けたいいいいぃ。カメラに対してレンズ部分が長い、そのアンバランスな感じが絶対グッとくる。確信してる。

 

Canon レンズマウントアダプター EF-EOSM

Canon レンズマウントアダプター EF-EOSM

 

 

EOS Mでもいいなああああぁ。中古だと1万くらいで買えちゃうもんなああああぁ。

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M ボディ ブラック EOSMBK-BODY

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M ボディ ブラック EOSMBK-BODY

 

オートフォーカス遅い遅い言われてるけど、どうなのよ…? 

 

ちなみに、8月にCanonからフルサイズのミラーレスが発売されるって本当…?

8月末にキヤノンからプロ用フルサイズミラーレス機が発表される? | Amazing Graph|アメイジンググラフ

気になりすぎる。

 

 

とまあこんな感じで、沼に嵌りつつも幸せ感じてる今日この頃なわけです。

勢いに任せてフィルムカメラへの偏愛を書き殴る

お題「やっぱりフィルム写真が好き!」

 

今更ながらこちらのお題に乗ってみます。完全に勢いに任せて書くので乱文、散文ご了承ください(丁寧語も省略)。

 

以前にも一度ブログで書いたけど、良い意味での制約が好き。光量足りないと撮れないし、デジカメみたいに逆光補正とかホワイトバランスとか手ぶれ補正とか付いてないけど、それだけ撮ることに集中できるのがいい。

denoji.hatenablog.jp

 

初めて買ったフィルムカメラNikomatは露出計が使えない(もう電池が売ってない)から、いちいち携帯の露出計アプリで測らないと撮影出来ないじゃじゃ馬感も、もはや可愛く思えてきちゃう。「もうしょうがないなあ」って言いたいだけ、みたいな。光量測ってると「早く撮ってよ」って何回も言われてきたけどご愛嬌。

play.google.com

 

じゃじゃ馬だけあって、未だにかなり失敗することもあるけど、たまにある嘘みたいにきれいに撮れるのがあるともうそれだけで「あぁ、またフィルムカメラで撮りたいっ…!」ってなっちゃう。ほんとツンデレ。マジでツンデレ

 

とはいえそこから会話も生まれたり。「フィルムで撮ってるんだ(物珍しそうな眼差し)」「かっこいいの持ってるね」「懐かしいな(年配の方から)」とかとか。

ちなみに今まで言われて嬉しかったベスト3はこんな感じ↓

 

第3位 「渋いの使ってるね」

→ニコマートを知ってる年配の方から。世代は違うけどどこか通じ合っちゃったよ?感で第3位にランクイン。ニコマート持ってると年配の方にモテる。

 

第2位 「あのカメラ(のチョイス)、いいですよ」

→元カメラマンの方から。「(そのカメラマンの人が)言ってたよ」と人づてに聞いたのでさらに嬉しい。人づてに聞く褒め言葉ってやばい。ニヤニヤしちゃう。

 

第1位 「(シャッターの)音が良いね!」

→小学2年生の再従兄弟から。次の日この子には写ルンです(30周年仕様)を買い与えた。

 

 

あとやっぱり、現像してプリントするのがいい。ここ大事。テストに出るレベルで大事。

スマホとかデジカメだと簡単にいつでもどこでも撮れすぎて、正直後から見返すことってほとんどなかったり。ところがプリントすると「あぁ…綺麗に撮れてる。いいね」って一枚一枚こう、見ていく時間が生まれたり。うまくれてるやつは飾っちゃったり。

そしてそれを人に渡すと喜ばれる!これは大きい!もともと人を撮るのが好きなのもあって、こうやって喜ばれる瞬間は本当に嬉しい。

 

 

いきなりフィルムカメラあるある:うまく撮れたのは大きく引き伸ばしがち(人にあげると「でかっ」と言われる)

 

 

あと、インスタグラムに撮ったものを投稿してたら、特に海外の方からいいね!が付いて嬉しい、というかちょっとびっくり。Web業界にいるのに、「インターネットって、こんなに簡単に世界と繋がれるんだ…!キラキラキラキラ゜*。(*´Д`)。*°キラキラキラキラ」って今更になって感動する。

ちなみに初めて付いたコメントが、たった一言「Love」で、これまたどこか通じ合っちゃったよ?感に感動。

 

#Nikomat #portra800 #cherryblossom #shakujiiriver

with Nikomat, and so on.さん(@i_am_naosato)が投稿した写真 -

 

 

そんでそんで、あの持ち運ぶには割と困る重さも可愛い(レンズも含めると800gくらい?)。もうしょうがないなあ。

あとファインダーを覗くと独特な古めかしい匂いがする。カビの匂い?いいえ、きっとそれはノスタルジーのかほり

 

 

 

そんなこんなで、読んでいただけたら分かる通り、フィルムカメラと仲良くやっております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

mp4をflvに変換しようとしたら微妙に困った話(一応?解決策も)

気づけば更新がまたもや滞っておりました…。(webデザイナーあるあるを除くと)約2ヶ月ぶりの更新であることに気づいて驚愕する今日この頃です。月日の経つのは早いものです。

 

さて、chromeFlashを無効化することを発表したのが記憶に新しいですね。

japanese.engadget.com

 

イムリー?なことにFlashに関連する作業をやる機会がありました。

何をしたかというと「動画をmp4からflvに変換」する作業なのですが、ちょっと困ったことになってしまいました。

 

初めは「 Adobe Media Encoderで変換できるんでしょ?はいはい」みたいに思っていたのですが、それには(Adobe Media Encoderの)旧バージョンをインストールしないと変換できないことに気付きました。

 

Adobeの公式サイトにこう書かれています。

旧ワークフローにおいて FLV/F4V ファイルを今後も作成する必要がある場合は、旧バージョン(Media Encoder CC 7.2、After Effects CC 12.2.1)と最新バージョンの両方をインストールして使用することを推奨します。FLV や F4V で書き出す必要がある場合のみ、旧バージョンを使用してください。

 FLV/F4V 書き出し機能の削除について(After Effects/Premiere Pro/Media Encoder)

 

今後はH.264の書き出し機能に注力していくとのこと。まあWebの時勢的には自然ですよね…。Flash ProfessionalもAnimate CCに名前が変わりましたし…。

 

とはいえ、先述のChromeの無効化も「サポート終了」という訳ではないですし、未だFlashを使用してるサイトなんていくらでもありますよね。こういった動画変換はまだしばらくはする機会がありそうです。

 

話は戻りまして、旧バージョンのMedia Endcoderをインストールしての変換を試みました。Adobe公式サイトによるとMedia Encoder 7.2と指定があったので、それを探します。

 

CCのデスクトップアプリケーションのここ↓から旧バージョンが選択できるようです。

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各アプリケーションアイコン横の「インストール」ボタンを押すと、どの旧バージョンかを選択できるのですが…

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8.0以降しかないじゃん。

どうやらインストールできる旧バージョンも限られているようで…。

 

いや、諦めるのはまだ早い。Adobe公式サイトに書かれていたAfter Effects CC 12.2.1でどうにかできないか試してみます。

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お、今度はちゃんと12がある。早速インストールして起動…

 

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マジか。

OSは最新なのですが開けませんでした。いや、むしろ最新だからだめなのか…?

 

 

ということで、結局動画変換ソフトをネットで探して、無料体験版を使ったりしました。

freesoft-100.com

↑こちらは動画の尺が3分までなら無料で使えるとのこと。それ以上は有料版になるようです。何となくですが、有料版も出してるところはちょっと信用できそうな印象…。フリーソフトごろごろありますからね。中にはあまり評判がよくないものもあったり。

 

とは言え、chromeによる無効化も発表されたことですし、Flashで動画再生をしているものに関しては極力jsでの再生に移行した方がよさそうです。

Web業界的には「Flashはもう使わないでいこう」とう流れですからね。

【あるある】ウェブデザイナーの今日この頃 12

ディレクターの言う「作業時間」に含まれないもの

・プレビューをかき出す時間(スライス作業等も)
・最新のプレビューとpsdの在り処を探す時間
・ファイル名の付け方とフォルダ構造のルールを思い出す時間(案件によって違ったりする)
・探し出したファイルの名前を変えて「古いもの」フォルダに移動する時間
・みたいな作業を、場合によってはローカルと共有サーバーとで2回やる時間